北アルプス3rd Day 雲ノ平-三俣山荘-鷲羽岳-黒部五郎小舎(はじめてのテント泊縦走は北アルプスで4泊5日#5)

北アルプス3日目。
疲れのせいか、油断したせいか、とにかく寝坊したので、ルートを当初計画どおりに変更した。
雲ノ平キャンプ場-黒部源流碑-三俣山荘-鷲場岳-三俣蓮華岳巻道-黒部五郎小舎キャンプ場
水晶岳、ワリモ岳は踏まないことに...。
え?だって、出発時間も遅いし、雲ノ平から、祖父、水晶、ワリモ、鷲羽と、テン泊装備で登れる自信がないからです(笑)
計画変更も勝手にできるソロって素晴らしい

さてさて。今日の最終目的地は、黒部五郎小舎キャンプ場。ここへ無事着くことを最優先とした。
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3日目の朝7:00、雲ノ平キャンプ場からの遅い出発。
始まりは、いつもガス...。
雲ノ平山荘泊と思われるおじさん3人組は、テン場奥の方まで進んで来られ、三俣へ進むべき道に迷っていた。
いそいそとテントを片付けていると、「三俣はどっちですかね?」と声をかけてきたので、教えてあげた。 (テン場直登は禁止ですよ)
撤収し、テン場を後にすると、最初の分岐で立ち止まっていた。。 (あれあれ、そっちは来た方向ですよね・・)
「三俣はこちらですよ」再び教えてあげた。 (あー こうしちゃいられないのに...)
どうも心配で振り返えると、また地図を広げ確認していた。(おーい そっちはギリシャ庭園だって)
3人は無事に三俣山荘に着いただろうか・・ (思えば、三俣蓮華の巻道を歩いていた時、ヘリが黒部源流付近を飛んでいた)

昨日通った祖父岳(標高2,825m)を巻いてゆく。
山頂付近は平べったい。ガスの中、あのケルン群がないと道迷いしそうだった。

相変わらずのガス。
日本庭園前後の雪田は広大で、こんな時は目印があっても迷いそうになるから注意が必要だ。
遭難について、わかりやすいサイトがあったので、載せとこう。彼らはしっかり見て欲しい(笑)
登山者はこうして遭難する~山岳遭難事例から学ぶ山の安全対策

さて、この場所で遅咲きのチングルマに出会った。
雪解けが始まり、やっと咲いたチングルマ。 風に揺れる綿帽子も好きだけど、やっぱり可憐な花はいい!夢中でシャッターを切った。
第一雪田、第二雪田を過ぎると、いよいよ黒部源流へ下る急坂が始まった。
ここもなかなかの斜度。1日目のテン場で会った方々とすれ違う。
テン泊装備で、ここ登ってくるんだ...。 見ていてキツそうだった・・

見上げると、ガスに隠れた鷲羽岳にワリモ岳、ちょうど目の高さに三俣山荘小屋が見えた。

眼下には、黒部源流に沿って登山道が見える
また随分と下って、登るね(泣)
鷲場岳には、雲がどっしりと座っている。
下っては見上げ、また下っては見上げた。うぬー!!憎たらしいガスめ...。

黒部源流を、対岸に伸びるロープを掴んで横切る
流れは力強く、勢いがある。
ここら辺に、源流の碑があるはずなんだけどな。見渡せども見つからない。

岩苔乗越、三俣山荘、雲ノ平の分岐。地図では石碑の場所の記載がこの地点だ。
あるものがない恐怖。
黒部川水源地標は、もう少しだけ先。三俣寄りに上ったところにあった(ほっ)
黒部川は、富山県と長野県の境、北アルプスの鷲羽岳(わしばだけ)に源を発し、おおむね北へと流れる。川全体の8割は深い山地を穿ちながら流れ、黒部峡谷と呼ばれる。黒部市宇奈月町愛本橋付近で山地を抜け、広さ1.2万haの黒部川扇状地を流れる。 ~wiki~

沢水を口にふくむ
冷たく、生き返える。
もうひと口、「うまい!」 思わず声が出た。
そうだ!
沢水を頭からかぶり、じゃぶじゃぶする。こりゃー気持ちが良い。
所々でリフレッシュしながら、三俣山荘へ登っていく。

沢伝いに、高度を上げる。
いつの間にか自分のリズムができてきた。これを刻んでいく。
1.2.3.ふー、1.2.3ふー
歩いてきた道を振り返る。雲の隙間からこぼれた光が草木を照らす。

だいぶ登ったと思われる?あたりから、徐々に青空が見え始めてきた。
右手には大きなカールが見える。あれが黒部五郎岳?大っきいなぁ...。
鷲羽岳にかかっていたガスは取れ始めてきた!
これはチャンス!思わず脚に力が入る、スピードをあげてグイグイ登る。

9:40
三俣山荘に着いた。写真を撮ったり、休憩を入れてもコースタイムより20分も早い???
ま、早いに越したことはない。
どっしりと大きな翼を広げた鷲羽岳に向かって、一本の道が延びる。
穂先は雲に隠れていたが、槍ヶ岳も見えた。
これぞ北アルプス!
これまで雨に降られて参っていたが、元気が湧いてきた。(ような気がした)
黒部の山賊の舞台となる三俣山荘にザックをデポし、ハイマツをかき分け、鷲羽岳(標高2,924 m)へ!
おっと、、、GPSを忘れたので、途中で山荘に引き返す。
焦らずに・・・焦らずに・・・ (何か忘れているような)
三俣山荘から鷲羽山頂まで、コースタイムは登り1時間30分、下り1時間。
ガスが出てくる前に、一気に登る。
遠くに小屋が見えた所で、気がついた。 あっ!! 水筒忘れたー(涙)
つづく
1日目 高瀬ダム-烏帽子小屋-烏帽子岳-烏帽子小屋キャンプ場 前編 後編
2日目 烏帽子小屋キャンプ場-野口五郎小屋-水晶小屋-祖父岳-雲ノ平キャンプ場 前編 後編
3日目 雲ノ平キャンプ場-黒部源流碑-三俣山荘-鷲羽岳-三俣蓮華岳巻道-黒部五郎小舎キャンプ場 前編 後編
4日目 黒部五郎キャンプ場-黒部五郎岳-三俣蓮華岳-双六岳-双六キャンプ場 前編 後編
5日目 双六キャンプ場-鏡平小屋-鏡平山荘-わさび平小屋-新穂高温泉 完結編
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