青空の広がる瞬間が少しでもあればいい。
山の天気は移ろいやすく　というけれど、本当にそうだ。
全ては山の気分次第。


1分にも満たない僅かな間、青空が出ていた。

閉ざされた向こう側の景色を、僕らは少しだけ覗くことができた。




アウトドアギアいっぱい！　>>　にほんブログ村 アウトドア用品

　
雄山神社の参拝後、御朱印をいただく。
最近は、御朱印集めにハマっているらしい。何がいいのか僕は分かんない。

えっと、御朱印は500円、御朱印帳は1,200円、御朱印帳＋御朱印は1,500円でした。

辺りは相変わらず灰色。
先ほど拝礼した山頂の、ぼんやりとした一点だけ見つめ懇願しても、晴れる気配なし。
やっぱりなー

ここから戻って、一ノ越までのガレ場は下れないと判断して、予定通り縦走路へと踏み入った。





時刻は既に13時になろうとしていた。緩やかとは言いがたい稜線を、それなりにこなしていく。
少しづつ、ゆっくりだけど、前に進んでいく。

「がんばれ～！」と声をかけると、「がんばってるーー！（怒）」と返されるのは癪だが、歩いてもらわないと困るのである（笑）

ここに置いていこうか、とさえ思ったほどだ！ヾ(*｀Д´*)ﾉ"




何度か様子を見て、合いの手のように「がんばれ～」と声をかける。すると目の前に現れた！おおー　
たぶん、このピークが立山の2つめ大汝山立山で一番高い山であるが、これはどこから、どうやって登るんだろう？？

縦走路は、ここを左に巻いていく。




巻いていくと、青い色が印象的な大汝休憩所が見えた。
ザックをデポして、ここからペンキ通りに進めば大汝山（標高3,015m）に着くみたい。だけど今回はスルー




　
　
　　
映画「春を背負って」に出ててくる山小屋、菫（すみれ）は、ここ大汝休憩所





映画は見てないけど、これを期にブルーレイで見てみようと思う（笑）








春を背負ってのロケ地　大汝休憩所を過ぎれば、立山の3つめ「富士ノ折立」（標高2,999ｍ）
写真の場所は、富士ノ折立の肩。頂は岩場を登るとあって、ここもすっかりガスに隠れてた(T_T)





もはや、どこだか分からないほどガスに包まれてしまった...。



右手には、内蔵助カール、カール越しに後立山連峰とか見えんのかな？
正面には真砂岳へ続く稜線、その先に劔岳がひょこっと頭を出してるのかなーーとか。地図で想像は膨らむ。ような気がする..。






その時である。後ろの方から歓喜の声があがり振り向けば、青い空が見えた！


シャッターチャンス！





前向いたらカール！



　
PEACE！
お互い、この日一番の笑顔だったんじゃないかと思う。




うぁ・・もう消えた（笑）




すこし留まってみたけれど、だめだこりゃ(>_<)




真砂岳の鞍部に着いた時刻は14：20
この濃いガスでは、劔はおろか剱沢キャンプ場に辿り着く希望も見えない。さらには、時折強く吹く風。
ここは標高2,860ｍの大走りの分岐点。

立ち止まると、寒い(>_<)


当初の計画「別山→剱沢キャンプ場（泊）」は諦める。
わずか10分で真砂岳(標高2,861ｍ)のピークだけど、ガスっていて眺望なし。だから近いけれど、これも諦める。
実は、雄山神社で参拝した後、遠くで雷のゴロゴロとした音が聞こえていた。そんな事もあり、できるだけ早く稜線から下りたい気持ちもあった。


別山からの剱岳は、いい条件の時に、また来ることにしよう（大声）





　
そう決め、計画を変更して、大走り経由の【雷鳥沢キャンプ場】へ下ることした。

時計を見れば、14時30分・・・　

あれこれ想像しシュミレーションしてみる。
大走りも、なかなかの下り。
コースタイムは1時間20分だけど、2時間みといて、テン場に着いたら16時30分　(T_T)

　　


テン場に着いたら、受付をして、テントを設営して、「腹減ったー」ってうるさいから、とりあえず肉団子とかソーセージなんかを茹でてあげて・・・
そしたら、なんやかんやで真っ暗になって、、

だーー！　ビール飲む時間がない。

こうしちゃいられない！雷鳥沢に下るぞー　急げ急げー！！！
気分はイノシシ。雷鳥沢キャンプ場に向かって前のめり気味に下って行った。


つづく

1.夏山！テント泊装備で立山縦走登山(立山駅～一ノ越山荘)
2.夏山！北アルプスで雄山神社拝礼の山旅
3.あのロケ地探訪！夏の北アルプス1泊2日で立山縦走してみた
4.【初めてのエスケープ】　ガスだらけの立山縦走
5.満点の星空　雷鳥沢キャンプ場の夜
6.絶景のミクリガ池！立山で、のんびり1泊2日（雷鳥沢キャンプ場－室堂）