秋の紅葉 真っ赤に染まる那須岳#2 ほろ苦い紅葉ハイク

コルの「峰の茶屋」からガレた緩斜面が山頂へと続く
途中、硫黄鉱山跡を経て、火口の縁に沿って歩けば茶臼岳の頂
およそ50分
単調で緩い登りが延々と続く
振り返って見れば、剣ヶ峰、荒々しい朝日岳がうらめしい
※この先、一部不快な表現があります。
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峰の茶屋を出発、茶臼岳の西側に噴煙があがる
殺風景な山肌に、げんなりしながらも、詰めていく
よくある那須岳、茶臼岳の写真
紅葉、噴煙、茶臼岳と三層に重なる構図が美しいあの写真とは全く違う、無の景色
この景色が50分 (T_T)

そう、あれは姥ヶ平から、見上げて撮ったもので、峰の茶屋を少し過ぎた分岐点から、緩やかに下り、牛ヶ首から入る。
すると、茶臼岳はずいぶん遠回りになってしまう。
分岐点を少し過ぎた所で、ストロー刺した紙パックの日本酒で、一杯やりながら下に広がる紅葉を見ていた登山者が座っていた。
聞けば、姥ヶ平の紅葉は見頃だが、登り返しが面倒だからと、ここで座りながら一杯やっているのだという。
こういった、ゆるい登山も悪くないものだと思うのだ。
那須岳、紅葉時期は、ロープウェイを使って山頂駅から、姥ヶ原-(朝日岳)-茶臼岳と左回りが良いかもしれないと、記事を書きながら思うのである。
ただ、那須岳は地形的に天候が変わりやすく、強風や落雷が多いから、日帰り登山で一度に全部は難しいかもしれない。

姥ヶ平には向かわず、朝日岳を後ろに、分岐を茶臼岳へ向かう
振り返れば、あぁ美しい山容!

すると突然、消防車のサイレンに救急車の、けたたましい音が山間に響き渡る。
山火事かな、レスキューかな??
と思ったら、今度はヘリコプターが一直線に朝日岳へと飛んでいった
もしかして滑落事故!?

ざわめく登山道、誰しも足を止め、ホバリングするヘリをじっと見つめていた。
長い時間だった。
嫌なくらい長い時間
後に知ることになるが、この日、朝日岳の肩のあたりで、60代男性が足を滑らせ骨折し、防災ヘリで救助された。

牛ヶ首方面

姥ヶ平、ひょうたん池

小さな外輪にある山頂。
山頂付近にある、ひび割れた岩の文様が、妙に気持ち悪かった(笑)
すこし手前の、登山道から外れた岩には、宗教団体っぽい方々が、オーラが出ているだの、色が変わっただのと賑わっていた。
だから余計に気持ち悪く思えたのだ。



(^_^)v
茶臼岳、達成感はまるでない(笑)
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GPSケースにしてる黄色のノースフェイスのケースは、バルトロ75に合わせた黄色。
GPSケースの定番はグレゴリーだよね

山頂にある一つ高い岩に登ってイチャつくカップルに雷が落ちないかなと、思っていた。
周りが見えていないのだろうな。不快極まりない。
どーでもいいけれど、ほんとに雷が落ちてしまえばいい(悪)
だから、ロープウェイで誰でも入れる山域はあまり好きじゃない。

三角点は、山頂付近にある。四等三角点(那須岳 1897.6m)
帰り道にあったから一応さわっておいた。
三角点マニア必読の1冊!

天気は下り坂で、朝の青空がウソのようだった。灰色の、ため息の出る空が、あっという間に広がった。
峰の茶屋で、朝日岳と茶臼岳の2峰に登ることを諦める選択は正しかったのだと思う。
二兎追うものは一兎をも得ず!これで良かったのだ。
あぁ、こんな事なら、登りたかったなー 朝日岳。

物足りなくて気分も上がらない。
来た道を戻るのも億劫になって山頂駅に向かう選択をした。
ロープウェイで一気に下ったら、時間もあるし、少し足を伸ばして「ディズニーランド」でも行こーか。
そんな事、話しながら下っていった。

ロープウェイのある山頂駅までは、ザレ場が続く
わりと斜度があるから、うっかりするとズルっと足が滑って転倒する。
それは、スニーカーでも登山靴でも
ちなみに、僕は1回、嫁は3回ほど滑べらせた。
ネズミの国の事考えてるからだよ(笑)
とか言って、ロープウェイの方へ下っていく。

何だか感じの良い景色は、牛ヶ首へ向かう登山道
これまで歩いた北アルプスの光景に似ていた(3割り増し)
道の奥の方に山が見えると、色んなストーリーを掻き立てられるから好きだ。
あとから調べていたら、朝日岳は那須穂高とも呼ばれるそうで、懐かしい思い出と、アルプスを再び訪れたい気持ちにさせる風景を、あちこちで感じていた。

(^o^)v
あっという間にロープウェイのある山頂駅に着いた。
後は、20分間隔で運行する乗り物にのって、優雅に下山のはずだった。
あーーー!!!
肝心の財布を車の中に忘れて来てしまった。それも二人とも
「え?なんで財布持ってこないの」とお互いを責めても仕方がない。
気がついたのは、キップを買う前だったか、焼団子を食べようとした時だったか、いずれにしても財布がない。
当初はロープウェイを使わない計画だったから?お互い財布を持ってきているものだと思っていた(笑)
今になって思えば、朝日岳で登山ムードを味わったら、時間的にちょうど雲が広がって、茶臼岳を諦め峠の茶屋へ下山する方が良かったのかもしれない。
しばし、いたたまれない気持ちになる。
金がない。
しかもロープウェイの乗り場まで下ってきてしまった。今から登り返す?僕は行けるけど妻はどうだろう。それにしてもお金ない事に気づくなんて。
色々考えたけど、この状況けっこう笑える(笑)

そういえば!
救急セットに入れているお金があることを思い出す!
妻よ、案ずる事なかれ、こんなこともあろうかと予備のお金がある。
ロープウェイのチケットだって買える金額が・・・・ない。
数えてみると、千円札が1枚、硬貨が数枚、1,320円だった。
チケット2人分を買うには、180円足りない(T_T)


どうしようもないので、駅員さんに事情を説明し相談して1人分(片道750円)で乗せていただいた。

恥ずかしさで、綺麗なはずの、ロープウェイの下に広がる紅葉を、まともに見ることができなかった。
5分もかからず、山麓駅に着いた。
はえーし。

本来はこれで終わりなのだけれど、いそいそと山麓駅から車に入れっぱなしの財布を取りに、峠の茶屋駐車場を往復することになる。(登り20分、下り15分で往復35分かかる)
急ぐ必要もないけれど、気分は「走れメロス」だ。
そして往復15分でやってのけた。
妻よどうだ僕はやれば出来る子なのだヽ(=´▽`=)ノ

こうして、駅員さんに1人分のキップ代を精算して、僕らの少しほろ苦い那須岳紅葉ハイクは終わった。

山頂駅で食べれなかった、焼き餅を精算後の山麓駅で食べた。
「世の中、金だね」と、香ばしい餅を食べながら、同じタイミングで声が出て、僕達はクスッと笑っていた。

さて、肝心の紅葉はというと、駐車場から見る景色が一番きれいだった。
姥ヶ平の、ひょうたん池まで行ってたら、違っていたかもしれないけれど、ここから眺める景色が一番だった。
この日、百名山である那須岳の一つ、茶臼岳に登った事は、僕らにとって特別な記憶の一つとして残る事だろう。
色々あったけれど、思い出は、その方が楽しいはずだ(笑)
おしまい。
--------おまけ----------


岩手に帰る途中に立ち寄った、福島の飯坂温泉。
円盤餃子(小ぶりな餃子22個入)は「餃子の照井」 >> http://www.gyouza-terui.com/
店前に足湯があって、待ち時間も退屈しなかったけれど、ラーメンが出てくる待ち時間には、ほんと退屈した。
全然でてこないの
福島名物という餃子の味は、普通の皮パリ餃子って感じで少し残念だった。


翌日は、宮城県は塩釜水産物仲卸市場 >> http://www.nakaoroshi.or.jp/
大満足の岩牡蠣は1個250円!
市場で買って自分で作る「マイ海鮮丼」は、比べてはイケナイけれど青森県の「のっけ丼」よりボリュームが出て盛りがいがある(笑)
はらこ飯も美味し。
お腹いっぱいになった所で、再び大きな岩ガキを食べ、塩竈神社でお参り。
塩釜の岩ガキ美味しかったヽ(=´▽`=)ノ

その流れで、仙台市内で利休の牛タン定食を食べて旅をシメる。
やっぱ旅のシメは肉に限る!


