今回計画した裏岩手縦走路は、僕が登山を始めたときに、初めて買った雑誌PEAKSに掲載されてたルート。
雪解けの間もない時期に、松川温泉から入って後生掛温泉へ向かうルートだった。
裏岩手縦走路でビバークすることになって、ダウンの寝袋と、MSRのテントを雪上に設営して一夜過ごしたっていうページを見て、テント泊の登山ってなんだか、かっこいいなー！やってみたいー！と思ったんだ（笑）

テント場がなく山小屋のみある東北の山域において、テントを設営する状況はありえるのか？いやない。

雪解け間もない奥深い東北の裏岩手縦走路、ビバークする状況に陥るのは無計画（リスク管理できていない）か、テント泊の特集をするため、あらかじめテン泊する計画だったに違いない。

そんなこともあって、これ以来、このミーハー雑誌は読まないことにしている。


さてさて、東北は岩手の紅葉シーズン！
紅葉を見たい！温泉に入りたい！山にも行きたい！縦走だってしたい！　
今回のハイキング計画は、これら欲望の全てを取り込んだ縦走プランとした。

さしずめ、裏岩手縦走温泉紅葉トレイルハイクとでもしておこう。だって全部入りだからさ（笑）

温泉を結ぶ裏岩手ハイクの縦走路は、1泊2日の工程で総距離34㎞。
写真のGPS軌跡のルートは次のとおりに歩いた。

松川温泉－源太ヶ岳－大深岳－嶮岨森－諸桧岳－畚岳－八幡平（小屋泊）－後生掛温泉－焼山－玉川温泉


当初、計画の1日目は、藤七温泉を目指して八幡平の陵雲荘へ小屋泊。2日目の最終地を後生掛温泉とした。

これでは、少し面白みに欠ける。
試したいのだ。自分がどこまで歩いて行けるのかを。

次に、玉川温泉までハイクする計画を練り始めた。すると帰りのバス時間がネックとなった。
秋北バスの、玉川温泉から八幡平の最終便は13時42分。
最終目的地の、玉川温泉での入浴を考慮して、バス時刻の1時間前には玉川温泉に到着していたい。
これをコースタイムから逆算すれば「山と高原地図」に記載のコースタイム以上に早く歩かなければならず、かなりタイトなスケジュールとなってしまった。

まぁ、時間的に余裕がなかったら、玉川温泉から後生掛温泉に変更して、のんびり温泉を楽しもう。という計画。






2014.10.11－10.12　　裏岩手縦走

山の紅葉が盛りの頃。
松川温泉周辺は、赤に黄色と紅葉が綺麗だった。朝の澄んだ光をとおす葉の美しさ。
車は松川温泉　峡雲荘に停める。
登山口についたら、さー行こう！




長い距離を素早く歩きたいから、できるだけ軽い装備にした。
ただ、やみくもに重さを削るんじゃなくて、程よい感じにする。快適が一番、なにも山でもストレスを抱える必要はない（笑）
そこで活躍するのが、グラナイトギアのブレイズAC60。やや重めの装備でも、安心してしっかりと背負える。
ブレイズＡＣ60は北アルプスで4泊5日の縦走でも活躍したザック。
ちょっとわがままな要望に応えられるのは、ウエストベルトがしっかりしているからなんだよね。

GRANITE GEAR グラナイトギア バックパック ザック 登山 通気性に優れ背面調節が簡単に行えるバ... 価格：30,780円（税込、送料込）

小屋泊ハイキングのおすすめザック！

そうそう、このルートには、水場が途中1箇所しかないから、飲料水と調理用で3kg担いでいます。




落ち葉のふかふか感と、カサカサといい音がする紅葉トレイル






どこを向いても、秋の中。
錦の紅葉がとても素晴らしい。


　
朝露で木道や岩が滑るのが気になったけど、景色が素晴らしく、そんな事はどこか忘れちゃいました。



紅葉ばっかり撮って、全然前に進みません。



だって、とびきりの青空でしたから（笑）



あっ！ヤバイッ！と思った瞬間に体制を崩し、レンズを思いっきり岩にぶつけてしまった。
幸いレンズがクッションの役割をしてくれたおかげで身体に怪我はなかったけれど、ズームやピントがちょっとおかしくなっちゃった...。

原因は秋の落ち葉にスッポリと隠れていた岩を踏み、バランスを崩したため。
これね注意してもやっちゃうよー
落ち葉10cm以上積もってるから。気を付けよう。



まー　なんとかなるでしょう。
あまりの紅葉の美しさのレンズをぶつけたことは、そっちのけで撮り続けた。

このぶつけたレンズは、2日目にとうとうピントが合わなくなって、壊れてしまったんだ...。


続きます。


1.紅葉と温泉と縦走　夜はビールで最高！　（裏岩手縦走　松川温泉→玉川温泉）
2.オオシラビソの森の中　　（裏岩手縦走　松川温泉→玉川温泉）
3.秋の山旅おすすめプラン　裏岩手縦走路　（裏岩手縦走　松川温泉→玉川温泉）
4.音のない静かな朝　（裏岩手縦走　松川温泉→玉川温泉）
5.山深い温泉をつなぐ旅の終わり　（裏岩手縦走　松川温泉→玉川温泉）