テントからひょっこり顔だけ出すと、優しい山の匂いがした。
これから剱岳へ向かう人、雄山へ向かう人、慌ただしい山の朝がすでに始まっている。
雷鳥沢に咲いた色彩豊かなテントの花が、1つまた1つと閉じていく。

新しい朝を迎えた僕らは、室堂へと下る。
名残惜しいが、ここを離れなければならない。

あー　下山する朝ってほんと寂しい気持ちになりますな...。





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下山と、いっても、ここ雷鳥沢キャンプ場からだと、ご覧のとおり、キツイ下りも、キツイ登りも、ほとんどない。
多少のアップダウンは、あるものの、概ね楽々のんびりコースで、後は室堂からバスやロープウェーで下るだけ。






稜線から覗き込んだ太陽が、お椀の底を少しづつ、ゆっくり照らしていく。





朝露は、テントのカーブを滑らかに転がる
フライシートを弾けば、露の玉がキラキラと空へと舞った。


今回使用したテントは、2013モデルの【ニーモ タニ2P】　
最初から雷鳥沢でテン泊と決めていたら、MSRのハバハバHPを張りたかった。ハバハバ、風に弱いけど絵になります

風に強くて軽いニーモのtani 2pはおすすめのテントです。

【すぐに使える割引クーポン・最大1万円割引＆4000円以上送料無料！】NEMO(ニーモ・イクイップ... 価格：59,400円（税込、送料込）

2015年モデルのNEMO TANI LS 2Pは、2人用で1.30kg。　　
2013年モデルのタニ2pと同等の強度を維持して330gも軽量化しました！！！

この勢いなら2年後、さらに軽量化して、ダブルウォール2人用で1.0kg切っちゃうかもしれんね（笑）



　
そんな朝がやってきた朝食はベルガヴルスト ハーブ＆レモンと簡単パスタ。


　
このソーセージは、焼いたほうが美味しいんだけど、少し面倒くさくなって昨日と同じように、MSRの鍋に全部入れて茹でた。


軽くて高燃費の分離式バーナー　
おすすめ！








MSRの「BALACKLITE」も、「BASE 2 POT SET」も、1.5Lと2.5L鍋のセット。
それでいて、あらゆる調理に対応できるクッカー　この容量、とても便利だよー
BALACKLITEは、2.5L鍋とフライパンを持っていった。
時間がないから、野菜もソーセージも茹でて、フライパンの出番なし。だから、ただのオモリになりました（笑）



　

　

朝が気持ちいいーー！
嬉しくなって、両腕を挙げて体操してみたりもした（笑）





さ、僕らも出発の準備をして、室堂駅へと向おう！
テント泊装備のザックもずいぶん軽くなった。





食後の登りは、チョーキツイ(T_T)



雷鳥沢キャンプ場が、どんどん遠く、色鮮やかなテントが小さくなっていく。
このキャンプ場は、山のテン場と思えないくらい快適だった。




登山しないでキャンプだけ、というのもいいなと思う。のんびり山並みを見て、温泉に入って、夜は星空観察。
そんな山の楽しみも良いかもしれない。


山の中にいるという事だけで、何だか楽しくて嬉しい気持ちになる。
たとえ雨や、ガスで、景色が見えなくても、山頂に行けなくても山にいること。

それだけで嬉しい。





雷鳥荘のそばには、雪渓とコバルトブルーの「リンドウ池」
ぐるっと巡るように、石畳みの舗装路が続く。



　
血の池と地獄谷
硫黄の臭いで、少しだけむせた＾＾；




暫くすると、山崎カールが綺麗に見える場所




山崎カールは、1905年（明治38年）に日本で最初に発見された氷河地形の圏谷
冬の立山にも来てみたい。真っ白な姿の雷鳥も見てみたい！想像は膨らむばかり。

カールといえば、2回目の北アルプスで訪れた、黒部五郎岳のカールが一番好きだ。また歩きたい場所





また暫くすると今度は、みくりが池温泉に着く。
みくりが池温泉は、標高2,430mに位置する日本最高所の温泉宿
その後ろには、劔岳！


　
売店で、2人で登った記念にと、みくりが池温泉限定Tシャツ（3,000円）を買った。
みくりが池温泉と、モンベルのコラボT！
だから、何気に実用的（笑）

みくりが池温泉の公式ブログによれば、今年から販売開始したみたい





この辺りから、観光客が多くなってきたので、早速着替えてみた！

日本百名山で、深田久弥は、こう書いている。
「お山まいりの立山は消え、登山の対象としての立山も消え、一途に繁華な山上遊園地化に進んでいるふうにみえる。」




室堂のシンボル「ミクリガ池」
右側が浄土山（2,831ｍ）で、左側が立山の雄山（3,003ｍ）、大汝山（3,015ｍ）、富士ノ折立（2,990ｍ）



8月でも雪が残るミクリガ池
漢字で書くと「三繰ヶ池」ちょっと怖い言い伝えもあるようで・・　∑(′□`；ﾉ)ﾉ




んー　晴れていたのは10：00まで、後はジャンジャンガスが湧いてきます。



　
室堂平から、もう一度立山を眺める。

厚生省って彫ってあったから、何となく撮ってみた。




昨日と同じ展開で、山頂の方は、すっかりガスに包まれちゃった。
歩いている途中、富山県警のヘリが一ノ越へと向かっていったから、落石事故かな...



　


室堂駅で、3年前を懐かしみ、そばを食べ、観光気分でお買い物。

そば、何気にうまかったな（笑）




今回の山旅のコースは、途中エスケープルートを使って、計画を変更した。
結果、それで良かったんだけど、別山からの劔岳はとてもとても、それはとても悔やまれる（笑）　おのれガスめ

1日目　立山駅－室堂－一ノ越山荘－雄山－大汝山－富士ノ折立－雷鳥沢キャンプ場（テント泊）
2日目　雷鳥沢キャンプ場－雷鳥荘－みくりが池温泉－室堂－立山駅





　
さて、高原バスとケーブルカーを乗り継いで、終着点の立山駅に着いた。
なんとも味気ない終わりなのだけど、とにかくこれで、僕らの夏の山旅が終わる。

立山駅を出た瞬間、山の中で過ごした想い出が、一気に吹っ飛んでしまいそうな蒸し暑さだった！


おしまい。




1.夏山！テント泊装備で立山縦走登山(立山駅～一ノ越山荘)
2.夏山！北アルプスで雄山神社拝礼の山旅
3.あのロケ地探訪！夏の北アルプス1泊2日で立山縦走してみた
4.【初めてのエスケープ】　ガスだらけの立山縦走
5.満点の星空　雷鳥沢キャンプ場の夜
6.絶景のミクリガ池！立山で、のんびり1泊2日（雷鳥沢キャンプ場－室堂）




そうそう。


この後、ノープランの僕達は、とりあえず温泉に行って、とりあえずコンビニで「るるぶ」を買い、とりあえず富山市に行って、とりあえず金沢まで向かうのである（笑）


とりあえずの、北陸観光地巡りは、この次の記事で少しだけ。
富山湾鮨、ハントンライスならここ！富山と金沢を夫婦ふたり旅